なぜ倒産 平成倒産史編
編集を日経トップリーダー、協力が帝国データバンク、東京商工リサーチの著書です
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お金の勉強をしているということもありますが、プラス面の本だけではなく、倒産などのマイナス面から学ぶことも沢山あると考えて読み始めました
全編通して倒産や自己破産など、マイナスに向かっていく話が多いのであまり気持ちの良い読み物ではありませんが学ぶべきところも多い
やめ時
多くの会社が、やめ時を逃しているということはとても印象的です
うまくいっている時には、粉飾に手を出したら危険と理解しているのに、いざ危険が迫ってくると粉飾に手を出している
そしてそこから戻ることができなくなる
という一連の流れが大企業や歴史のある企業でも起こり得るということは、誰にでも起こり得ることだと思いました
各企業ごとに違うリスクがあるけど、やめ時を間違うと大変なことになるということはよくわかりました
倒産=会社の死ではない
「倒産」というとその企業の終わりのようなイメージがみのパパにはあったのですが倒産の中には「会社更生」「民事再生」などで事業が継続するということがあるということが知れたのはとても大きな学びでした
倒産と廃業は違うということらしいです
死んではいけない
この著者で特に強烈な印象を与えるのは、経営者たちの自死の項でした
「経営者は生きて再生に当たる」と著者が説いています
この著書で紹介されている企業は経営者が死んで保険金などを会社に残しても結局倒産してしまうという流れが書いてあります
とにかく死んではダメだよ
でも、会社の経営がうまくいかないとこのような思考になる場合があるというのは一つの学びになりました
常に進化
老舗や大企業でも進化を続けて、様々な意見が通る風通しの良い企業でなければいけないということがこの著書ではよくわかります
時代に乗れなかったり、逆に生産性を高めて伝統を蔑ろにした結果うまくいかない企業、やりたいことがビジネスとして成り立っていないなど様々な事例が出てきます
この本はビジネスのマイナス面の紹介著書ではなく、どの企業に起こり得るそれぞれのリスクを見直すきっかけになる本かなと思いました
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