ビジネスと声

ボイストレーナー

声というのは楽器と違って、音を出す器官が体の中にあります

それを補助する筋肉たちも体の中

操作方法が目に見えません

だから、自分の体調、メンタル、育ってきた環境、今の状態が出てしまうのが声です

印象は声できまる

コミュニケーションをとる上で初対面の印象は、声や話し方がとても重要です

特に一期一会なビジネスの場では、声というものは武器にも弱点にもなり得ます

声が美しい人、会話上手な人とのコミュニケーションは、その時間がポジティブに向かいますが、逆のパターンでは反対の感情が湧いてくることだってあります

どれだけ容姿端麗でも、声や会話の印象が悪ければうまくいかないことだって多くなってくるでしょう

声や会話は、その人の人となりが見えてしまいます

その人と話していて「楽しい」「面白い」「安心」「もっと聞きたい」と思わせられたら、その次の段階としての話のステップへと繋げられることがあるかもしれません

でも、逆のパターンならこの空間から早く出たいと相手に思わせてしまうことだって出てくるでしょう

伝え方も声で決まる

声の力が弱いと、人に何かを伝える力も弱くなりがちです

ここでいう声の力とは、声量の話ではありません

「声力」といってもいいかもです

その人なりの、声の力の適切な鍛え方がされていれば人に伝わることも多いですが、その人にあっていない声の出し方だと「うるさい」「大きすぎる」「聞こえない」「内容が入ってこない」「何が言いたいの?」などと思われてしまいます

例えば、学校の授業を例にとってみると、先生が面白い授業って楽しくなかったですか?

逆に授業の内容が入ってこない先生っていませんでした?

自分がその教科が好き嫌いということではなく、内容が入ってくる先生と入ってこない先生っていませんでしたか?という問いです

政治家でもこれは言えています

声だけの観点なら、アメリカのオバマ元大統領などは、説得力のある演説に聞こえますし、日本の小泉元首相の郵政解散の時の演説などは真剣味を感じるました

菅首相の声や話し方が頼りなく聞こえてしまったり、野党の声や話し方が攻撃的に見えすぎてしまうのも、受け手には内容が入ってこない要素を持っています

このように、自分にとっての正解を伝えていても、声や話し方次第で相手に伝わなければ逆の印象を与えかねないということです

コロナ禍でも

リモートワークなどで人とのコミュニケーションが減ってきています

声を出す機会が減り、マスクが日常になってしまったので呼吸が浅くなり、口を大きく開ける機会も減ってきています

平均して声の力が弱くなっている印象ですが、声の力というのはトレーニング次第で強化されていきます

声を鍛えるということは、コミュニケーション能力が上がり、それはビジネスにも活きてきます

まだコロナ禍ではありますが、ワクチンの普及でいつか対面の重要性がまた戻ってきます

その時を目指して、色んなジャンルの方々の手助けをしていきたいです

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