なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか
村山太一さんの著書で単純にとても面白いし読みやすい
一気に読み進めてしまいました
芸事を生活の糧としているみのパパには「そうだよな〜」という部分が多くて共感を感じながら読んでしまいました
インプットとアウトプット
みのパパにもこれまで師匠と呼べる人が数人います
著者にも数人師匠が登場します
自分が学ぶということと自分が誰かに教える立場になった時の難しさということがとても理解できます
自分が師匠のもとで学んだ正義だけでは、他の人はついてこない
自分の分身を作ろうとするだけでは難しいということでしょうか
当時の自分自身を「完コピハラスメント」と筆者は形容していますが、音楽家の世界でも当然のように行われているなと思ってしまいます
アウトプットの部分を学ぶだために筆者が行ったのが「サイゼリヤでの週一回のアルバイト」
サイゼリヤの仕組み、経営のノウハウを学ぶと同時にサイゼリヤにある仕事の楽しさ、自主性を重んじる精神を自分が体験していく
結果的に星付きのイタリアンの自分の店がそれによってうまく回り始める
最悪の想定
筆者が語るサバンナ思考はフリーランスの職業である音楽家のみのパパはとてもよくわかります
自分をサバンナのシマウマだと考えてライオンに狙われないように、逃げられるように常に最悪を想定して生きる思想だそうです
音楽家であるみのパパも基本的にどこからから受注があって舞台にのる、依頼されて声のレッスンをしているので基本的に依頼がないと商売にならない
風邪をひいたり、病気や事故で舞台に立てなくなったりするとそれは収入が入ってこないことと直結します
年金や保険料、ボーナス、有給休暇など一般の仕事違うことが多いのですから常に最悪を想定して動いていくことはフリーランスにはとても重要な嗅覚だと思っています
最後は人
この本を読んでいて、筆者がサイゼリヤで学んだことはその仕組みはもちろんのことですが働いているスタッフたちが楽しそう、自主性があるということだと感じました
そして筆者自身もサイゼリヤのアルバイトを楽しんでいる
皆が楽しめる場所を作れるなら、各自が自分から動き始めてさらに組織の輪が大きくなったり違う形が生まれてくる
そんなことを感じながら読んでいると最後はやっぱり人なんだよなと感じました
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